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2024年版|富山市の不動産市場動向と価格推移|
空き家問題と今後の対策
1.はじめに
2024年に入ってからも、富山市の不動産市場は大きな変化を迎えています。特に、近年の富山駅周辺の再開発が進む中で、中古マンションや戸建て住宅の価格が上昇しており、不動産需要が安定して高まっていることが確認されています。一方、富山市を含む富山県全体で空き家問題も深刻化しており、特に地方部での住宅の管理が課題となっています。
2023年には、富山県の空き家率が14.7%に達し、空き家数が69,700戸にまで増加しています。空き家の活用や適切な管理が今後の不動産市場に与える影響は大きく、空き家問題の解決が重要なテーマとなっています。
この記事では、2023年から2024年にかけての富山市の不動産市場動向を詳しく解説します。中古マンションや新築住宅の価格推移、土地市場の動向に加え、空き家問題の現状とその対策についても触れていきます。特に、富山駅周辺での不動産価値の上昇や、空き家の利活用に関する最新の施策について解説し、今後の不動産投資や住宅購入を考えている方々に役立つ情報を提供します。
2.富山市の不動産市場動向
2.1 中古マンションの市場動向
富山市では、中古マンション市場が活発化しており、特に富山駅周辺や市の中心部において、物件の価格が上昇しています。以下に、2015年から2024年にかけての中古マンションの平均価格と成約件数の推移を示します。
年 | 平均価格 (万円/㎡) | 成約件数 |
---|---|---|
2015年 | 22.5 | 45 |
2018年 | 24.0 | 50 |
2020年 | 26.0 | 55 |
2023年 | 27.1 | 60 |
2024年(予測) | 28.5 | 65 |
グラフ 1: 富山市の中古マンション価格の推移
中古マンションの価格は年々上昇しており、2024年にはさらに価格が上がると予想されています。この背景には、富山駅周辺の再開発や、富山地方鉄道の利便性向上が大きく影響しています。加えて、生活利便性が高いエリアでの需要が引き続き強いことも、価格上昇を支えています。
また、リモートワークの普及により、地方都市での暮らしを求める人々が増えていることも影響しており、富山市はその点で非常に注目されています。中古マンション市場の活況は、今後も継続する見込みです。
2.2 中古戸建ての市場動向
中古戸建て住宅も、引き続き高い需要があります。以下は、2015年から2024年にかけての中古戸建て住宅の平均価格と成約件数の推移です。
年 | 平均価格 (万円) | 成約件数 |
---|---|---|
2015年 | 1,050 | 100 |
2018年 | 1,150 | 120 |
2020年 | 1,250 | 140 |
2023年 | 1,351 | 160 |
2024年(予測) | 1,450 | 170 |
グラフ 2: 富山市の中古戸建て住宅価格の推移
中古戸建て住宅は、築年数が経過している物件でもリフォーム済みの住宅に高い需要があります。特に、築15年から20年の物件が中心で、富山駅や商業施設に近いエリアでは、リノベーションを加えた物件が多く取引されています。
価格の上昇は、住宅の供給不足も一因です。中古物件の人気が高まる一方で、リノベーション済みの物件は成約までの期間が短く、需要に対して供給が追いついていない状況が続いています。このため、物件を探している買い手にとっては、早めの決断が必要です。
3.新築住宅市場の現状
3.1 新築戸建て住宅の価格動向
富山市における新築戸建て住宅の取引も盛り上がりを示しています。富山市内や富山駅周辺では、新築物件の供給が進み、住宅価格が上昇しています。以下のデータは、2015年から2024年にかけての新築戸建て住宅の価格と成約件数の推移です。
年 | 平均価格 (万円) | 成約件数 |
---|---|---|
2015年 | 2,000 | 30 |
2018年 | 2,200 | 35 |
2020年 | 2,300 | 40 |
2023年 | 2,468 | 45 |
2024年(予測) | 2,550 | 50 |
グラフ 3: 富山市の新築戸建て住宅の価格推移
富山駅周辺では、再開発による商業施設や交通インフラの充実が進み、住宅需要が高まっています。また、新築住宅の中には、エコ住宅やスマートハウスといった最新技術を取り入れた物件も増えています。こうした住宅の導入により、エネルギー効率が高く、将来的なランニングコストを抑えることができるため、若年層の家族を中心に人気が高まっています。
新築住宅市場は、2024年にかけても堅調に推移する見通しです。富山駅周辺の住宅需要が特に高く、価格上昇が続くと予想されています。
4.土地市場の価格推移
4.1 土地の平均単価と成約件数
土地市場においても、富山市内の価格は上昇傾向にあります。以下に、2015年から2024年にかけての土地の平均価格と成約件数を示します。
年 | 平均価格 (万円/㎡) | 成約件数 |
---|---|---|
2015年 | 3.5 | 200 |
2018年 | 3.7 | 220 |
2020年 | 3.9 | 230 |
2023年 | 4.1 | 250 |
2024年(予測) | 4.3 | 260 |
グラフ 4: 富山市の土地価格の推移
特に市街地や商業地の土地は高値で取引されています。富山市では、再開発が進むエリアや富山駅周辺の商業地での土地の需要が高く、これに伴い土地価格が上昇しています。2023年には平均価格が4.1万円/㎡に達し、2024年にはさらに上昇すると予測されています。このような土地価格の上昇は、新たな商業施設やインフラ整備の影響も大きく、地域の活性化とともに地価が引き続き上昇する見通しです。
また、住宅用地としての土地も人気がありますが、市街地の限られた土地資源に対して需要が高く、競争が激化しています。特に、駅から徒歩圏内の土地や、学校や商業施設が近くにあるエリアは、非常に高い価格で取引されている状況です。
土地の価格上昇に伴い、富山市での土地取得や開発計画を検討している方にとっては、早めのアクションが推奨されます。将来的な価値向上を見込んで、土地購入や不動産投資を行うケースも増えており、これがさらに土地市場を活発にさせる要因となっています。
5.空き家問題の現状と対策
5.1 空き家率と空き家数の増加
富山市における空き家問題は、今や深刻な状況に直面しています。2023年のデータによると、富山県全体での空き家率は14.7%に達し、空き家数は約69,700戸にも及んでいます。この空き家率は、全国平均と比べても高く、特に地方部での空き家の増加が顕著です。
年 | 空き家数 | 空き家率 |
---|---|---|
2015年 | 62,000 | 13.3% |
2020年 | 64,500 | 13.7% |
2023年 | 69,700 | 14.7% |
グラフ 5: 富山市の空き家率の推移
空き家の増加は、人口減少や高齢化が進む地方都市における大きな問題です。特に、家族が減少し、住む人がいなくなった住宅がそのまま放置されるケースが多く、管理が行き届かないために老朽化が進んでいます。このような空き家は防犯面や安全面でもリスクが高まり、地域全体の価値を下げる要因となっています。
5.2 空き家活用の動き
空き家問題に対処するため、富山市ではいくつかの施策が講じられています。ここでは、代表的な取り組みをいくつか紹介します。
1.空き家バンクの活用
富山市では、「空き家バンク」を運営しており、空き家の情報を公開して、売買や賃貸を希望する人に提供しています。これにより、空き家の再利用を促進し、放置されていた住宅が市場に再投入されることで、地域の資産として活用されるようになります。富山市の空き家バンクを通じて、多くの物件がリノベーションされ、新しい住まい手に提供されています。
2.リフォーム支援と助成金制度
空き家を再利用するためには、リフォームや改修が必要になるケースが多く、富山市ではその費用を一部支援する制度を設けています。リフォームを実施することで、空き家が魅力的な住居や商業施設に変わり、需要が高まることが期待されます。また、助成金制度を活用すれば、リフォームコストを軽減できるため、空き家の再利用が進みやすくなります。
3.商業施設やコミュニティスペースへの転用
空き家の活用方法として、住宅以外に商業施設やコミュニティスペースとして利用される事例も増えています。特に、カフェやアートギャラリー、シェアハウスとして空き家を改装するプロジェクトが進んでおり、地域の活性化に寄与しています。これにより、空き家が地域の資源として再利用され、地域経済にもプラスの影響を与えています。
4.空き家対策特別措置法の施行
空き家対策特別措置法に基づき、富山市でも老朽化した空き家の適切な管理が求められています。管理されていない空き家が「特定空き家」に指定されると、固定資産税の優遇措置が解除され、税負担が増加するリスクがあります。こうした法制度を通じて、空き家の所有者に対して早期の対応が促されており、自治体による指導や改善命令も可能となっています。
6.まとめと今後の展望
2024年以降、富山市の不動産市場はさらなる変化を迎えることが予想されます。以下のポイントを押さえつつ、市場の動向を見極めることが重要です。
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1.価格上昇の継続
富山市の不動産価格は、富山駅周辺を中心に上昇傾向が続くと見込まれています。中古マンションや新築戸建ての価格は需要に対して供給が追いつかないため、今後も高値で取引される可能性が高いです。また、土地市場においても、再開発が進む地域では価格上昇が継続する見通しです。
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2.空き家問題の解決
空き家問題は、富山市にとって重要な課題です。空き家率が14.7%に達する中で、富山市は空き家バンクやリフォーム支援、商業施設への転用などの施策を通じて、空き家の再利用を促進しています。こうした取り組みにより、空き家の有効活用が進むことで、地域の活性化にもつながります。
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3.市場の将来展望
2024年以降も、富山市の不動産市場は堅調に推移すると予測されています。特に、富山駅周辺の再開発に伴うインフラ整備や、新しい商業施設の登場により、地域全体の価値が引き続き向上することが期待されています。不動産投資や住宅購入を検討している方にとって、今後数年間は大きなチャンスとなるでしょう。
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4.地域活性化と不動産活用の融合
富山市の不動産市場を支える要因として、空き家の利活用が重要です。地域のコミュニティスペースや商業施設としての転用が進むことで、地域全体が活性化し、不動産価値も向上します。地域の資源を最大限に活用しながら、持続可能な不動産市場を築いていくことが、今後の課題であり目標となるでしょう。
この記事では、富山市の不動産市場における価格動向、空き家問題、そしてそれに伴う対策について詳しく解説しました。2024年以降も市場の動きに注目し、適切な不動産管理と投資計画を立てることが重要です。空き家の利活用や再開発エリアでの住宅需要を見据えた戦略的な不動産活用が、今後の富山市の不動産市場をリードしていくでしょう。
まとめのポイント
- 富山市の不動産価格は上昇傾向が続いている
- 空き家問題の解決は急務であり、空き家バンクやリノベーションが重要
- 新築住宅や中古住宅の市場動向を見据えた投資が必要
- 土地価格は市街地を中心に上昇中
- 富山市の不動産市場の未来には、適切な管理と地域活性化が鍵となる
これらのポイントを押さえて、不動産市場の動向をしっかりと理解し、今後の対策や投資に役立ててください。富山市の不動産市場は、今後も様々な変化が予想されますが、その中で適切な計画を立て、効率的に資産を活用することが求められます。
1.価格の上昇と供給不足への対応
現在、富山市の不動産市場では価格の上昇が続いていますが、これは供給不足が一因となっています。新築住宅や中古物件の需要が高まりつつあるため、早期の購入や投資を検討することが推奨されます。市場の動きに敏感に反応し、競争が激化する前に物件取得を行うことで、将来的な資産価値の向上が期待できます。
2.空き家のリノベーションと活用
空き家問題は、富山市の多くの地域で急務となっています。しかし、空き家を有効に活用することで、資産価値を向上させるチャンスが広がっています。例えば、リノベーションによって空き家を新たな賃貸物件として活用することで、定期的な収益を得ることができます。さらに、リフォーム支援や補助金制度を活用することで、コストを抑えながら空き家を魅力的な物件に変えることが可能です。
3.商業施設への転用
商業施設やコミュニティスペースへの転用も、空き家活用の一つの有効な手段です。特に、地域密着型のビジネスや観光業に適した空き家を商業施設として利用することで、新たな収益源を確保することができます。また、シェアオフィスやコワーキングスペースとしての利用も近年注目されています。こうした施設は、地域の経済活動を促進し、コミュニティの活性化にもつながります。
4.地方移住者への住宅提供
富山市は、地方移住を希望する人々にとっても人気のエリアです。特にリモートワークの普及により、地方での生活を望む人が増加しています。このトレンドに合わせて、空き家を地方移住者向けの住宅として提供することで、需要を満たすとともに、空き家問題の解決に貢献できます。また、地方移住を促進するための助成金や移住者支援制度を活用することで、物件オーナーにもメリットがあります。
5.投資先としての富山市
富山市の不動産市場は、今後も安定した成長が期待されるため、不動産投資先として非常に魅力的です。特に、人口減少が進む地方都市の中でも、富山市は再開発やインフラ整備が進んでおり、地域の価値が向上しています。新たな商業施設や交通インフラが整備されることで、住みやすさが向上し、さらに多くの人々が富山市に住むことを選ぶ可能性が高まります。
最終的な結論
富山市の不動産市場は、2024年以降も多くの可能性を秘めています。再開発の進展や空き家活用の推進によって、地域の活性化が進む一方で、価格上昇が続いています。特に、富山駅周辺や市街地では、地価や住宅価格の上昇が顕著であり、今後も投資先としての魅力が増すと考えられます。
また、空き家問題の解決は、地域全体の不動産価値を守るためにも重要です。空き家のリノベーションや商業施設への転用、地方移住者への住宅提供などの活用法を検討することで、地域資産としての空き家を有効活用し、地域経済に貢献することが可能です。 今後、富山市の不動産市場で投資や住宅購入を検討している方々にとって、現在の市場状況をしっかりと把握し、タイミングを見極めて適切なアクションを起こすことが成功への鍵となるでしょう。
まとめ
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1.富山市の不動産価格は上昇が続く
富山駅周辺を中心に、再開発が進むエリアで不動産価格が上昇しており、中古マンションや新築戸建ての需要が高まっています。価格上昇は供給不足によるものであり、今後も安定した価格上昇が予測されます。
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2.空き家問題は急務
空き家率が14.7%に達する中で、空き家を放置するのではなく、有効活用することが求められています。リノベーションや商業施設としての転用など、多様な活用方法があり、空き家の再利用を進めることで地域の活性化にも貢献できます。
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3.土地価格の上昇と供給の限界
土地価格も上昇しており、特に市街地での競争が激化しています。土地を取得する際は、価格が高騰する前に早めの決断を行うことが推奨されます。
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4.地方移住者向け住宅の提供
リモートワークの普及により、地方移住を希望する人が増えており、富山市はその受け入れ先としてのポテンシャルが高い地域です。空き家を地方移住者向けの住居として提供することで、新たな需要を掘り起こすことが可能です。
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5.将来に向けた投資機会
富山市は不動産投資先として魅力的なエリアであり、特に再開発エリアの物件や土地は、将来的な価値向上が期待できます。不動産市場の動向を見極めつつ、投資戦略を練ることで、大きなリターンを得る可能性があります。
富山市の不動産市場は、今後も成長を続けると予測されています。市場の動きに敏感になり、適切な不動産活用や投資を進めることが、成功への鍵となるでしょう。
監修者情報
店舗責任者 高島 隆幸
出身地 | 京都府宇治市 |
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経歴 | 大手ハウスメーカーの施工管理職から地主様への提案営業まで。 |
保有資格 | 宅地建物取引士公認不動産コンサルティングマスター |
業界歴 | 不動産売買仲介やコンサル業務歴20数年 |
メッセージ | 不動産売却や賃貸の判断は、個々の状況や市場の動向に応じて異なります。富山市で最適な選択肢を見つけるため、ぜひ当社にご相談ください。 |